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レヴォーグ 4月の試乗記事より [レヴォーグ]

レヴォーグ 試乗 4月

4月になり、だいぶ試乗記事もあがってきましたので、スバル レヴォーグの試乗の記事を集めて、レヴォーグの実態に迫ろうと思います。


まずは、RBB TODAY

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2月下旬にツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)で開催されたプロトタイプ試乗会では、しっかりと地面をとらえて走る・曲がる・止まるの基本動作を容易くこなし、さらに路面の状況にとらわれない直進安定性や、正確なハンドリング性能を実感する回頭性が確かめられた。これは1.6Lも2.0Lも差はなく、まぎれもなく「高次元の走行性能」といえる。

 レヴォーグの「走りの楽しみ」と「走行安定性」を(一瞬にして)実感させられたのは、2.0Lのサーキットコース試乗中のことだった。「怖気づくことなく思いっきりアクセルを踏んでみて」というスタッフの声を信じ、(自分の“低レベルな腕”を忘れてしまい)左カーブ入り口で速度を落とさず進入。カーブ外側の縁石を乗り越えてダート側に右前後輪をとられてしまった。ダダダダ…という音とともに右側に砂ぼこりが上がった直後、左→右とハンドルを操作し、コース上に難なく復帰できた。

 後続を走っていた他媒体のドライバーは、「後ろから見ていて、その素早いリカバリに驚いた」ともらしていた。危険回避性能を高めた「アクティブ・トルク・ベクタリング」機能(全車装備)のおかげか、右の前後輪がダートにはまり、左がアスファルトという状況下でも、大きくコースアウトすることなくリカバリできたのは印象的だ。

 スラローム走行でも、ロールを抑え、ピタッと路面に吸い付くようにコーナリングを繰り返す。インプレッサのプラットフォームをベースとし、補強などを施した結果、「ねじれ剛性は1.4倍までアップした」と同社は話していた。

 レヴォーグから降りても、えもいわれぬ興奮状態が治まらなかった。余談だが、20年以上前に発売された国産ミッドシップ車(MT)に乗る筆者としては「いまの日本車にもこんなに楽しいクルマが」と久々に実感した瞬間だった。

 走りについては、圧倒的なパワーと安定性を兼ね備えた2.0Lの“興奮度”を優先するのもいいし、燃費と機敏な走りを両立させる1.6の“軽快さ”をとるのもいいと思った次第。販売店では、両グレードを試乗してみて悩むところだろう。

 また、スバル独自の安全としてユーザーに定評のある「アイサイト」も、このレヴォーグ搭載モデルで大幅に進化した。人の目のように、2つの視点(ステレオカメラ)で前方を監視し、衝突回避や被害軽減を目指すプリクラッシュブレーキは、従来の最大30km/hから、最大約50km/h以内に向上。さらに、視野角も約40%広げたことで、横断歩道者などの認識もより早い段階で行える。

 さらに、このレヴォーグでは運転支援システムで新機能が加わった。「アクティブレーンキープ」「AT誤後進抑制制御」などだ。アクティブレーンキープは、全車速追従機能付クルーズコントロールをセットし、約65km/h以上で走る状況で、車線内中央を維持するようにステアリング操作をアシストしてくれる。

 AT誤後進抑制制御は、従来の発進に加え、後進(バック)への対応を実現。Rレンジでアクセルの急な踏み込みを検知すると、警告音・表示を促し、エンジンの出力を抑えてゆっくりと後進させてくれるのだ。

 スポーツカーとワゴンとを融合させた、スバル新時代を想わせるレヴォーグ。価格は266万~356万円で、同社・熊谷氏は「1.6Lは400万円台の欧州車と、2.0Lは500万円台の欧州車と勝負できるほどの質感に仕上げた。走りも室内空間も、すべてにおいて新しい。販売店でぜひこのクルマに触れて、欧州車に負けないクオリティを体感してほしい」と話していた。

 3月から、全国スバル販売店にてレヴォーグの実車が展示されている。同月31日までに店頭で購入予約した人に対し、専用アプリ「LEVORG MAG」搭載最新タブレットのプレゼントと、5万円キャッシュバックの特典が付く「LEVORG先行予約特典キャンペーン」も実施中だ。《大野雅人》



次はCar Watch

Car Watchでは、新車の撮影やSUPER GTに参戦するスバル(富士重工業)「BRZ」の参戦記などをお願いしている高橋学カメラマン。その高橋カメラマンが、最近気になるクルマとして挙げているのが「レヴォーグ」だ。松田秀士氏によるレヴォーグ プロトタイプのインプレッション撮影も高橋カメラマンにお願いしたのだが、撮影の最中も「んー、気になる」という言葉を何度となく発していた。

 それでは、ということでお願いしたのが高橋カメラマンによるインプレとなる本記事だ。レヴォーグは“ツーリングスポーツ”をウリとしたクルマ。多数の撮影機材を積み、各地(高橋カメラマンの場合は主にサーキット)に移動しなければならない高橋カメラマンは、想定ユーザーとしてのマッチング度も高いと思われる。ワゴンユーザーでもある高橋カメラマンのインプレをお楽しみいただきたい。

「レヴォーグ」を撮るだけでなく運転してみた
 「レヴォーグ」はプレカタログに「2014年4月発売予定」としか記されていないのに何故「レヴォーグを運転してみた」なのか? それは私の職業が自動車雑誌やモータースポーツ関連のカメラマンでもあるから、その機会恵まれたというのが理由です。Car Watchでも松田秀士氏による「レヴォーグ プロトタイプ」のインプレッションが掲載されていましたが、あのとき撮影を担当したのが私でした。ちなみに下記の記事が松田秀士によるインプレッションです。写真にも注目してもらえると、ちょっとうれしいです。


 カメラマンの仕事はクルマをかっこよく撮ることや、運転するドライバーを車内から撮ること。そのため、1.6モデルの後席に乗って多くのシャッターを切っていました。そのとき思ったのは、「後席の乗り心地が硬いなぁ」ということ。その感想を覚えていたCar Watchの編集者から、「レヴォーグの試乗会が再度あるので、乗り心地に関してコメントしていた高橋さんが書いてみませんか」というオファーがあり、受けることにしました。運動性など深い部分についてはすでに松田秀士氏がCar Watch誌上で書いており、「荷物をたくさん積み込んでサーキットへ向かうなど、長距離を自走するカメラマンとしての視点でヨロシク!!」との注文でした。

 前回の試乗会の際、開発陣が後席の乗り心地の硬さを把握しており、改良に取りかかることを知らされていたので、個人的にもその進捗状況を確かめたい部分がありました。仕事用のクルマとして、そしてファミリーカーとしてのレヴォーグをプロドライバーとは違う視点でお届けできればよいなぁ、なんて思いながらツインリンクもてぎへ向かいました。

乗り込む前に、まずは仕事に使えるのかをチェック
 プロカメラマンの仕事は、多くの場合カメラバッグ1つでこなせるものではありません。三脚はもちろん、脚立であったり大型ストロボであったりなど、発注者からの多様な注文に的確に応える機材を持っていないと、次回の発注が期待できなくなります。とくにクルマを撮影する場合、現場でひらめいた注文も多く、いかに的確な撮影環境を作り出すかが腕の見せ所です。そのため、トランクの容量チェックには、よく登場するゴルフバックではなく、撮影機材などを多数詰め込んだ自分のバッグを試乗会場に持ち込み、確認してみました。

 最も大きいものはスーツケースで外径寸法は80×60×28cm。これは多くの航空会社が採用する国際線の受託手荷物の最大サイズ(3辺の合計が158cm)より一回り大きなものですが、それでも3個積めます。空港で頻繁に見かけるサイズのスーツケースなら4個を飲み込んでしまうでしょう。ちなみにレヴォーグはそのデザイン上リアウインドーが傾斜していますが、実は影響はわずかなもので、写真のとおり問題なく積めます。そのほかのパターンは写真にてご覧ください。

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スーツケースのサイズは80×60×28cm。多くの航空会社が採用する国際線の受託手荷物の最大サイズより一回り大きなものですがご覧のとおり。一見するとリアゲートのガラスに干渉しそうに見えますがまったく問題ありません。なおこの場合トノカバーは外して積み込んでいます。荷室のフロア長は107cm、幅は108cmもあり現行「レガシィツーリングワゴン」とほぼ同サイズです

収納されているのは飛行機の機内に持ち込める最大サイズのバッグですが、トノカバーを閉めても天地方向に十分な余裕があります。多くの場合この状態での使用が可能でしょう。この状態でのバッグの高さは37cm

開口部の段差が極めて小さく、荷室内にリアシートのバックレストを倒すレバーもあります。壁面にフックもあり、この辺はステーションワゴンの使い勝手にこだわり続けて来たレガシィのDNAが確実に受け継がれているように感じます。なお、カーゴランプも壁面に設置されているのでトノカバー使用時にも使える半面、大きな荷物を積む場合は隠れてしまい、筆者の場合これは少々マイナスポイントです

低く構えたレヴォーグですがゲート開口部は極めて広く、またリアゲートは小さな力で開閉が可能でした。トノカバーは未使用時サブトランク内にきれいに収納できるのもポイント

フロアボード下のサブトランクは深く、可動式のパーテーションも備え、使い勝手もよさそうです

サブトランクの発泡スチロール部分を外し、スペアタイヤの収納も可能です。テンパータイヤは固定ボルトとともに用品として発売予定とのことです。筆者の場合フロアボード上部のトランクの収納力だけで十分だと思うので、ラリー撮影など悪路走行や緊急時に備えテンパータイヤを購入しようと思っています

リアシートのバックレストはリクライニング可能です。先に紹介した大型スーツケース収納の際には左の写真の状態で使用しました

後席の足下はパワーシート付きモデルでもつま先がシート下に入りますので足下に窮屈さは感じません
 全高を抑えスタイリングに抑揚を持つレヴォーグですが、ラゲッジルームの使い勝手や大きさに抜かりはなく、ツーリングワゴンに対するスバルのこだわりが随所に見える素晴らしいできだと感じました。もちろん私自身の仕事にもまったく支障はなさそうです。

GT-Sにするか、GTにするか?
 今回何より気になるのが、新開発のブルーボクサーエンジンである水平対向4気筒 直噴1.6リッターを搭載する1.6GTですが、今回の試乗車はすでにリアシートの乗り心地が改良されていて、リアシートに座る家族からは文句は出ないだろうと思う仕上がりになっていました。

 試乗コースは、ツインリンクもてぎのオーバルであったり、サーキット内の外周路であったり、はたまたサーキットコースであったりとグレードごとに違う所を走ったので比較はしにくいのですが、実は快適性においても18インチタイヤ+ビルシュタイン製ダンパー付きのGT-Sの方が好ましく、プラス26万円以上の価値はあると感じてしまったのが正直な所です。2月27日時点ですでに5673台もの先行予約のあるレヴォーグの受注構成比で、Sグレードを選ぶ人は1.6リッターモデルでは7割、2.0リッターモデルでは9割を占めているとのことで、初期受注もSグレードに人気が集中しているようです。

 ちなみにサーキットコースではアウディ「S3」をベンチマークとし開発したという2.0GT-Sに試乗しましたが、パワフルなのに刺々しさのない素直なドライブフィーリングはやはり魅力的でした。25年もの長きに渡り築いて来たレガシィのスポーティなイメージの正当な後継はこちらなのかもしれません。

 一方、現代のトレンドの1つでもあるダウンサイジング直噴ターボである1.6リッターモデルはほかのスバル車には搭載されていない新開発エンジン。今まで築き上げたブランドイメージとは違う新しい価値を発信する重要なモデルなのかもしれません。2.0リッターの走りに魅力を感じつつも、私個人としては本体価格、燃料代の安さ、燃費、アイドリングストップ機能など経済性を重視するので、1.6リッターモデルに軍配を上げたいと思います。


SUPER GTのBRZ GT300やインプレッサによるニュルチャレンジのドライバーを務める佐々木孝太選手の先導によるサーキット走行は2.0GT-Sで体験。素直で快適かつパワフルな走りに「コッチがいいなぁ~」なんて思いながらのドライブとなりました。先行する佐々木選手を追いながらの試乗はちょっとしたGTドライバー気分でした
これは絶対はずせない“EyeSight ver.3”
 先代レガシィ登場時にその性能に驚いた先進安全技術「EyeSight(アイサイト)」もレヴォーグではver.3に進化。既存のプリクラッシュブレーキや全車速追従機能付クルーズコントロールの進化に加え、3つもの新機能が追加されました。そのうちの1つ「アクティブレーンキープ」を今回の試乗で体感する事ができました。

 要は走行時に道路に引かれた車線を逸脱するのを防ぐ機能です。クルコン使用時には車線の中央を維持しながら走ります。またクルコン未使用時には車線をはみ出しそうになるとステアリングアシストが行われ車線内に車を戻そうとする機能です。どちらもサーキット内の短いテストではありましたがその効果は確実に体感できます。

 個人的に評価したいのはその介入の“加減”です。電子デバイスによる運転の自動化や直接介入には否定的な意見もあるようですが、個人的にはアイサイト最大の美点は、さらっと介入するものの決して余計なお世話に至らない点にあると思ってます。これはアイサイト登場時にも同じ様にも感じました。「走って楽しい車」を常に追い続ける、スバルならではのサジ加減こそがアイサイトの魅力だと改めて感じました。本当の実力は街に出てさまざまなシチュエーションで運転してみないと分からないというのが正直な所ですが、レヴォーグで外せない機能がこのアイサイトです。


新機能「アクティブレーンキープ」の体験はスタッフに同乗してもらい機能説明を受けながらの走行です。レーンの中心をブレることなく走り続けるこの機能はロングドライブの疲労軽減に大きく貢献してくれそうな予感
レヴォーグの開発最高責任者 熊谷PGMに聞いてみた

レヴォーグの開発を担当した富士重工業 スバル商品企画本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 熊谷泰典氏
 脈々と受け継がれた魅力を備えながらも、どこかおおらかな大陸的雰囲気を併せ持つ現行型レガシィに移行できなかった先代ワゴン(BP型)ユーザーの受け皿にもなりえるし、実際開発時にはメーカーにもそういう意識はあったというレヴォーグ。先代のツーリングワゴンに憧れていた私としては、2.0NA、2,5NA、3.0NA、2.0ターボとワイドバリエーションを展開した先代に対し少々選択肢が少ないことと、私の中で未だにくすぶる「もう少し車体幅を狭くできなかったのだろうか?」という疑問を開発の最高責任者である熊谷氏に投げかけてみました。

 ボディーサイズに関しては「全国のスバルディーラーに話を聞くと、長さ(現行型レガシィの)4790mmに対する不満が圧倒的に多かった。それに対し1780mmの幅はギリギリではあるが許容範囲という反応でした。日本の5ナンバー枠の駐車場だと、出し入れの際長さで不便を感じる人が多いようです。それならば全長を短くした上で幅は平坦になりがちなワゴンのサイドパネルに豊かな表情を持たせ、デザイン的自己主張が強く1800mmを超える幅を使い立体的になってきているライバルに対抗するために1780mmいっぱいに使わせてもらおうと考えました」「あと、先代ユーザーの中には(現行型の)広さが必ずしもプラスではなく、室内の(ほかのパッセンジャーとの)一体感が失われた、との声もありました。室内空間に関してはその辺の“居心地”も意識しています」とのこと。

 選択肢に関しては、「1.6リッターに関してはとにかくレギュラーガソリンで性能を出すことにこだわりました。(SIドライブの)Iモードで最大限の燃費効率を出そうと考えて開発しました。その辺のこだわりは(価格の絶対値こそ上がったが)先代の2.0iオーナーにも満足してもらえる仕上がりだと思ってます」。そこには、新規購入、他のメーカーからの乗り替え、現行モデルからの乗り替えはもちろん、先代を気に入ってくれているユーザーを強く意識している熊谷氏の姿勢が強く感じられた。ステーションワゴンにおいてほかの国産メーカーが海の外ばかり見ているように感じる中、ちょっと嬉しいお答えでした。


率直に言って東京モーターショー登場時は少々装飾過多に感じていたレヴォーグですが自然光の中で見るとその造形は決してクドくはなく、この造形を得るための1780mmの車幅に納得せざるを得ない美しさです

1.6GT/1.6GT EyeSightはホイールキャップ付きですが、キャップを外してもきちっとデザインされたアルミホイールですので外してしまってもおかしくはなさそうです

佐々木選手によるオーバルコースの同乗走行体験もありました。プロドライバーによる超高速体験はレヴォーグを買ったところで決してできない貴重な体験です。SUPER GTも開幕直前です。今年こそチャンピオン!と強く願いながら楽しませていただきました
 なお国内専売を謳うレヴォーグですが、すでに欧州からも輸出を望む声はあがっているそうです。熊谷氏自身が「日本に輸入されている欧州ワゴンに対抗できる装備をすべて盛り込んだ」というレヴォーグが欧州で走る日もそう遠くないように思えますが、北米ですでに成功を収めているレガシィ、欧州車をもライバル視した日本向けレヴォーグ、このキャラクターの異なるステーションワゴンを同じメーカーで選べることは今だけのチョットした贅沢かもしれませんね。


以上、二記事ですが、これから見えてくるものは、やはり、日本市場をスバルは大変重要視しているということ、それから、クルマは操る楽しみがあるということ、そして、ロングドライブも難なくこなせるということだと思う。

私もOUTBACK XTで関東から実家がある、鹿児島まですでに3回往復したが、たいへん快適であった。渋滞が一番こたえた。


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